夜中に給湯器が勝手に喋る原因は?
「夜中に声が聞こえると思ったら、給湯器が勝手に喋っていた」という経験はありませんか?最初はびっくりした方も多いのではないでしょうか。この記事では、給湯器が勝手に喋る原因と対処法を紹介します。あの現象のメカニズムが気になっていた方はぜひチェックしてみてください。
この記事を読むための時間:3分
夜中に給湯器が勝手に喋るってどういう事?
「夜中に給湯器が勝手に喋る」というのは、給湯器の音声案内が勝手に作動している状態のこと。喋る内容は、「お風呂が沸きました」や「追い炊きを開始します」などが主流です。給湯器の音声案内は通常、室内や浴室内にある給湯器のリモコンで特定のボタンを押した時に音声が流れます。夜中などリモコンを操作していない時に勝手に音声案内が流れるエラーは、給湯器のよくあるエラーのひとつです。
給湯器が勝手に喋る原因
給湯器が勝手に喋る時の原因として考えられるのは、リモコンの配線不良か接触不良、内部の腐食などによる故障です。複数のうちの特定のリモコンからのみ勝手に音声が流れる場合は、そのリモコンが故障している可能性が高いでしょう。家の中のすべてのリモコンで不具合が見られる場合は、給湯器の基盤に不具合が発生している可能性があります。
リモコンの接触不良は使用頻度の高いボタンから発生する傾向にあるので、「追い炊き」などの高頻度に使用する操作が勝手に行われる場合、接触不良が疑われます。ただし、冬の凍結予防のための自動運転機能が搭載されている給湯器もあるので、仕様の可能性も。説明書などを確認しましょう。
勝手に喋る給湯器の対処方法
給湯器が勝手に喋っても、驚くくらいで大きな問題はないと思う方も多いでしょう。しかしそのまま放置するのにはリスクがあります。ここからは、給湯器が勝手に喋る時の対処方法を紹介していきます。
修理を依頼する
まずは説明書や公式サイトをチェックして凍結予防運転や給湯器の仕様ではないことを確認し、リモコンや給湯器の不具合が疑われる場合は修理を依頼しましょう。操作していないのに給湯器の音声案内が作動するということは、操作していないのに給湯器が勝手に動き出す可能性があるということ。放置していると、夜中に勝手に火がついてガス代が高くなったり、火災が起こったりするリスクもあります。
交換を依頼する
給湯器の経年劣化が進んでいる場合は、給湯器やリモコン自体を新しいものに交換するという選択肢もあります。交換よりも修理の方が費用を抑えられるものの、再び故障して修理・交換を依頼するとなると費用がかさむので、修理か交換かはしっかり検討するのがおすすめです。
給湯器の耐用年数(耐久年数)は?
給湯器の耐用年数は、国が定める法定耐用年数(減価償却資産の耐用年数)では約6年と定められています。一方、各メーカー問題なく使用できるであろう年数の目安として定めている耐久年数は、メーカーによって異なるものの約10年前後のものが多いです。この年数を超えると不具合や故障が増えていくと思われるので、約10年近く使用している給湯器は交換を検討してみてはいかがでしょうか。
給湯器の交換サイン
使用中の給湯器に以下のような点が見られる場合、交換時期が迫っている可能性があります。他にもさまざまな不具合が見られる場合があるので、気になる現象が見られれば点検を依頼するか、交換を検討してみましょう。
- 給湯温度が安定しない
- 設定した温度よりぬるいお湯が出る
- 給湯器から異臭がする
- 給湯器から異音がする
- 給湯器から水漏れが起きている
- 給湯器から黒い煙が出ている
夜中に給湯器が勝手に喋るのは交換のサインかも
夜中に給湯器が勝手に喋る現象の原因と対処方法について紹介しました。給湯器の音声案内が勝手に作動するのは、接触不良などの一時的なエラーである可能性もあれば、内部の腐食といった故障が原因である可能性もあります。原因や状態によっては火災などの重大な事故につながる危険性も無いとは言い切れません。勝手に喋るのが気になったら、修理・交換の依頼を検討しましょう。
前の記事へ
« ボイラー(給湯器)の不完全燃焼とは|原因と対処法も紹介