【分岐水栓・食洗機】型番の調べ方や取り付けの方法を徹底解説
食洗機を導入したくて分岐水栓を取り付ける必要があるけれど、自宅の蛇口の型番が分からなくて困っている…という方は多いのではないでしょうか?分岐水栓の種類は非常に多いため、ぴったり合う型のものを使わないと、うまく取り付けられません。この記事は、蛇口の型番を調べる方法と、分岐水栓をDIYで取り付ける方法を紹介します。DIY初心者の方にもわかりやすくお伝えするので、最後までご覧ください。
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【分岐水栓】蛇口の型番の調べ方4選
ここでは、蛇口の型番の調べ方を4つご紹介します。
蛇口本体に書かれていないかをチェック
まずは、蛇口本体に型番が書かれたシールが貼られられていないかをチェックしてみてください。裏側に書かれている可能性もあるため、注意深く確認しましょう。薄く印字されていると、汚れ等に紛れて見えにくくなっている場合があるため、見落としのないようにしてください。型番がわからなかったとしても、メーカーなどのヒントだけでも判れば、型番を知る手がかりになります。
入居時の備え付け設備の説明書をチェック
賃貸のマンションやアパートにお住まいの方は、入居時に備え付け設備の説明書を受け取っているのではないでしょうか。その中にキッチン設備の説明書が入っているので、探してみましょう。
お住まいの管理会社に確認する
賃貸のマンションやアパートにお住まいの方で、備え付け設備の説明書が見つからないという方や、型番が載っていなかったという方は、物件の管理会社に問い合わせてみましょう。管理会社の仕事には、住人の相談対応も含まれるため、快く引き受けてくれるはずです。
水道メーカーに問い合わせる
メーカーの種類がわかっているけれど、型番がわからないという場合には、水道メーカーに直接問い合わせてみましょう。水道メーカーのウェブサイトを訪問すると、型番を調べる方法が載っています。メーカーによっては、写真を問い合わせフォームに送信すると、型番を教えてくれる大変便利なサービスもあるようです。ただし、すぐに型番がわかる保証はないため、日にちには余裕を持って相談してください。
分岐水栓の取り付け方法
キッチンの蛇口には、吐水口が1つでレバーを左右にひねることで温度を変えられる台付きシングルレバー混合水栓と、吐水口が1つでお湯と水のハンドルが2つついたハンドル混合水栓がよく使用されています。ここからは、2つのタイプの蛇口にDIYで分岐水栓を取り付ける方法や、必要な工具をご紹介します。
基本的に分岐水栓の取り付けは、業者が行うことが多いですが、作業の難易度自体はそれほど高くないため、ご自身で手軽に取り付け可能ですよ。
必要な工具
蛇口のナットを回す際など、新品のものだと手で回すことも可能です。しかし長年使っているとほとんどの場合、水道水に含まれる成分が付いて固まっており、なかなか回せません。怪我をしないためにも、無理をせずに工具を活用しましょう。
・ウォータープライヤー
・ドライバー
・モンキーレンチ
・六角レンチ
台付きシングルレバー混合水栓
①はじめに必ず水の元栓または止水栓を締めておきます。
②レバーハンドルを取り外します。
③レバーハンドルの下にあるカバーナットを、レンチで回して外してください。
④蛇口の中にあるカートリッジを、垂直方向に抜きましょう。メーカーによってはネジで固定されているものもあるため、六角レンチを使って外してください。
⑤メーカーの説明書に沿って、分岐水栓を取り付けましょう。
⑥レバーハンドルやカバー、カートリッジなど、取り外した部品を元通りに戻してください。
台付きシングルレバー混合水栓に、分岐水栓を接続する際のポイントは、蛇口の部品を外していく際に、蛇口の根元を回さないように固定しておくことです。カートリッジの取り付けや分岐水栓を固定する方法は、メーカーや型番によっても異なるため、しっかりと説明書をを確認しておきましょう。
ハンドル混合水栓
①安全のために、止水栓または水の元栓を締めておきます。
②先の細いドライバーを使って、カラーキャップを取り外します。
③内部のネジを緩め、ハンドルを取り外します。さびついて固着している場合には、少しずつ力を入れてずらしてください。
④レンチを使ってハンドルの下にあるカバーナットを外しましょう。
⑤蛇口内部に入っているスピンドルとケレップ(またはコマパッキン)を外します。
⑥メーカーの説明書に沿って、分岐水栓を取り付けましょう。
⑦ 仕上げに、ナットを時計回りにしっかりと締めて固定します。
④でカバーナットを外してパッキンがゆるむと、水があふれてくる場合があります。これは水が吹き出てきたわけではなく、配管の残水が漏れただけなので心配ありません。また賃貸物件にお住まいの場合、退去時に現状回復をしないといけないケースもあるため、蛇口内部から取り出した部品は、捨てないように保管しておきましょう。
分岐水栓をDIYで取り付けるときの注意点
ここからは、分岐水栓をDIYで取り付けるときの注意点を紹介します。作業が終わってから後悔することのないように、必ずチェックしておいてください。
作業は水を止めて行う
分岐水栓を取り付ける作業を行う際には、水の噴出を防ぐためにも、止水栓を閉めてから取り掛かりましょう。止水栓は通常シンク下収納のなかにあり、ハンドルタイプやネジタイプのものに分かれています。ハンドルタイプのものは手で、ネジタイプのものはマイナスドライバーを使って時計回りに回してください。
止水栓の代わりに、水の元栓を閉めても問題ありません。作業を始める前には水がきちんと止まっているかどうか、一度蛇口を開けて確認してみましょう。
水かお湯かを決める
混合栓を使用している場合、分岐水栓をどちらにつなぐかで迷われる方も多いのではないでしょうか。基本的には分岐水栓を、お湯をのほうに接続するのがおすすめです。
お湯に接続する場合には、食洗機内でお湯を沸かす手間がなくなるため、電気代を抑えられて食器洗いが稼働する時間も短くなります。また食洗機自体を発熱させないことで、食洗機の寿命が長くなるでしょう。デメリットとしては、ガス代が上がってしまうことが考えられます。
古い型の場合だと、お湯接続に対応していない場合があります。そのようなときは、水に接続しましょう。お湯接続が可能であっても、メーカーが水接続を推奨しているケースもあるため、必ずメーカーのウェブサイトや説明書を確認してください。また、ほとんどの食洗機は、60℃以上の熱に耐えられません。温度設定ができない場合には、60℃を越えてしまう危険性があるため、水の方に接続をしてください。
分岐水栓と食洗機の位置関係に注意する
分岐水栓を組み立てる時点で、分岐方向が決まってしまう場合があります。このときに、食洗機と分岐水栓の位置関係を考えておかなければ、設置してから大変不便です。分岐水栓が食洗機の方を向いていれば問題ないのですが、真逆に位置した場合には、配管チューブをぐるりと引き回す必要があります。見た目も良くなく不便なため、分岐水栓と食洗機の位置関係や距離については、しっかりと考えておいてください。
賃貸物件の場合は必ず確認を
賃貸物件の蛇口に、分岐水栓を取り付けるときは、必ず管理会社やオーナーに確認を取りましょう。基本的には退去の際に現状回復をしておかなければならないため、シンクに穴を開けるなど、退去の際に元に戻せない作業には注意が必要です。
また食洗機には水漏れのリスクなどもあるため、管理会社によっても判断はさまざまです。業者に依頼して取り付けるときも同様ですが、トラブルを避けるためにも、まずは管理会社や建物のオーナーに確認をしてから施工に取り掛かってくださいね。
まとめ
いかがでしたか。自宅の蛇口の型番を調べる方法や、DIYで水道の蛇口に分岐水栓を取り付ける方法をご紹介しました。難易度が低く、自分でも取り付け可能な分岐水栓ですが、もともと分岐水栓を取り付けられない蛇口だったり、経年劣化で固まっていて回せなかったりと、想定していないトラブルが起こるケースがあります。心配な方は、無理をせずに業者に依頼することをおすすめします。