石油給湯器の燃焼音が気になる時の対処法|不具合の可能性は
石油給湯器(灯油ボイラー)を使っていて「燃焼音が大きくて気になる」「以前より燃焼音がうるさくなった」と感じている方も多いのではないでしょうか。石油給湯器に不具合が発生していて修理が必要なのか、それとも問題なく使用できるのかと気になっている方も多いでしょう。
この記事では、石油給湯器の燃焼音が気になる時の原因と対処法について紹介します。石油給湯器ユーザーの方はぜひチェックしてください。
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石油給湯器の燃焼音が大きい原因
石油給湯器は石油(灯油)を燃料にバーナーの火を燃やして、その熱でお湯を作る機器です。このバーナーの火が燃える音が石油給湯器における「燃焼音」。まずは、石油給湯器の燃焼音が気になる時に原因として考えられることを紹介していきます。
モーターの経年劣化
石油給湯器の本体内部にはファンモーターがあり、ガスを燃やすために必要な空気をバーナーに送っています。しかしファンモーターが古くなると劣化して、作動時に大きな音がでるようになることがあります。
バーナーの不具合・故障
石油給湯器の本体内部で、炎を作っているのがバーナーです。バーナーに不具合が起こると点火が正常に行われなくなり、バーナー内の空気が多くなって、大きな音や異音が出ることがあります。
ポンプの故障
お湯や灯油を吸い上げて送り出すポンプという部品の故障も、大きな音の原因になります。また寒冷地では石油給湯器がセントラルヒーティングに使われていることも多く、暖房用の循環ポンプが搭載されていることも。その場合、循環ポンプの故障によって振動が大きくなり大きな音になることがあります。
熱交換器の詰まり
炎の熱を水道水に受け渡すための熱交換器という部品にゴミなどが詰まると、熱交換効率が悪くなり、モーターやバーナーへの負担が大きくなって音が大きくなることがあります。
貯湯式は加熱時の音が大きい
石油給湯器は、そもそも加熱時の音が大きいという特徴があります。特に、給湯器の中にある貯湯槽に水を貯めてお湯を作る「貯湯式」の石油給湯器は、他の給湯器に比べて点火音や燃焼音が大きいです。正常な音の場合もあると理解しておきましょう。
音が反響している場合もある
給湯器の周囲の壁などに燃焼音が反響してうるさくなっている可能性もあります。給湯器の近くに新しい建物や壁ができたり、物を置いたりしたタイミングで音が大きくならなかったでしょうか。また、給湯器を固定する部品が緩んだことで、燃焼時の本体の振動が大きく伝わっている可能性も考えられます。このような環境的な要因が関係していないか考えてみましょう。
石油給湯器の燃焼音が気になる時の対処法
最後に、石油給湯器の燃焼音が気になる時にできる対処法を紹介していきます。
正常な燃焼音かどうか確かめる
石油給湯器の大きな燃焼音は正常な音の場合もあるので、まずは正常な音か異常な音かを確かめる必要があります。灯油ボイラーに異常がないか確かめましょう。自分では判断できない場合や常にではなく、たまに音が大きくなる場合は異常音である可能性が高いので、念のために業者に点検を依頼するのがおすすめです。
環境的要因や負荷があれば取り除く
石油給湯器の周囲に物が置いてあるなど、石油給湯器の燃焼音を反響させる要因があれば取り除きましょう。また反対に風の音が反響していると考えられる場合は、風除けを設置するのも有効です。
業者に点検・修理を依頼する
モーターやバーナー、ポンプなどの給湯器内部の点検や修理は、専門的な知識がないとできません。自分で分解して対処しようとすると、思わぬトラブルや故障につながることも考えられます。給湯器の修理業者やメーカーなど、プロに点検・修理を依頼しましょう。
石油給湯器の燃焼音が気になる時は対処しよう
石油給湯器の燃焼音が気になる時の原因と対処法を紹介しました。石油給湯器は加熱時の音が大き目なので、正常な燃焼音である可能性もあります。しかし反対にモーターなど大切な部品が故障している可能性もあるので、「燃焼音が以前よりも大きい」「故障しているかもしれない」と思った場合は、念のため業者に点検・修理を依頼する方が安心です。
石油給湯器の燃焼音が気になる時はこの記事を参考にしながら正しく対処しましょう。