石油給湯器とは|ガス・電気と比べたメリット・デメリットを紹介
給湯器選びに悩んでいて、「石油給湯器のメリットは何だろう」「デメリットはあるの?」などの疑問を抱いている方も多いのではないでしょうか?この記事では、ガス・電気の給湯機と比べた時の石油給湯器のメリット・デメリットを紹介していきます。また記事の冒頭では石油・ガス・電気のそれぞれの給湯器の特徴も比較するので、気になる方はぜひ参考にしてください。
この記事を読むための時間:3分
石油給湯器とは
石油給湯器とは、石油・灯油を燃料にしてお湯を作る給湯器です。「灯油ボイラー」と呼ばれることもあります。石油給湯器は主に2種類。水道圧力をそのまま利用して加熱する「水道直圧式(直結給水方式)」と、ある程度のお湯を給湯器の中の貯湯タンクに溜める「貯水槽水道方式(減圧式)」があります。石油を使うので環境に悪いイメージを持ちがちですが、エネルギーを有効に使うエコな石油給湯器「エコフィール」なども登場しており、さまざまなタイプの中から希望に合う製品を選べます。
- 「水道直圧式(直結給水方式)」:水道と同じ圧力で出るのでシャワーに勢いがある
- 「貯水槽水道方式(減圧式)」:一定のお湯を溜められるので、蛇口をひねったらすぐお湯がでる
石油給湯器以外の種類と特徴
給湯器には、石油・灯油以外に「ガス」と「電気」を燃料にお湯を作る種類もあります。「ガス給湯器」「電気給湯器」のそれぞれの特徴を簡単に紹介していきます。
ガス給湯器
ガス給湯器は、ガス管から供給されるガスを燃料としてお湯を作る給湯器です。「ガスボイラー」と呼ばれることも。給湯専用のもののほか、浴槽にお湯はりができて追い炊きも可能なタイプや、浴室暖房乾燥機能、床暖房などのオプション機能がついたタイプなどがあります。
電気給湯器
電気給湯器は、電気を使ってヒーターを温めて、その熱でお湯を作る給湯器です。作ったお湯はタンクに貯める仕組みなので、貯水槽水道方式の石油給湯器と同じで蛇口をひねるとすぐにお湯が出ます。火を使用しない安全性の高さや、ガスの基本料金が節約できるコスパの高さなどで人気がありますが、一定期間に使用できるお湯の量が決まっているので不便に感じる人もいるでしょう。
石油給湯器のメリット
ここからは、石油給湯器のメリットを紹介していきます。
パワーが強いので寒冷地でも活躍する
石油給湯器はガス給湯器・電気給湯きと比べてパワーが強く、大量の水を比較的スピーディーに沸かせると言われています。そのためお湯を作るのにパワーが必要な北海道などの寒冷地で普及している給湯器です。たくさんのお湯を使う家庭に向いているでしょう。
たくさん使ってもコスパが高い
灯油を燃料とするので、たくさんのお湯を作ってもランニングコストが安いのも石油給湯器のメリット。これもお湯をたくさん使う機会の多い寒冷地で普及している大きな理由のひとつです。セントラルヒーティングを使って家全体を温める北海道でも、灯油かガスを使った温水式セントラルヒーティングが主流となっています。
こまめにメンテナンスすれば長く使える
石油給湯器はほかの給湯器と比べて圧倒的に耐久性がよいという訳ではないものの、パワフルな給湯能力に耐えうる頑丈さを持っています。正しい使い方をするとともに、定期的なオイルタンクの水抜きをするなど、こまめなメンテナンスを怠らなければ、長く使うことができるでしょう。石油給湯器の耐用年数は約10年間です。
石油給湯器のデメリット
続いて、石油給湯器のデメリットを見ていきましょう。
本体価格は比較的高い
ガス給湯器の同等モデルに比べて、石油給湯器は本体価格が比較的高いというデメリットがあります。長く使えばランニングコストが低い分、トータルのコストを抑えられる可能性もあるでしょう。しかし初期費用を抑えたい人には向いていません。
暖地でのコスパはいまいちの場合も
燃料費が安く寒冷地で普及している石油給湯器ですが、お湯をあまり使わない暖地ではコスパの高さを実感できないこともあります。パワフルさとランニングコストの安さの両方を求める人に向いているでしょう。また灯油はガス・電気よりも価格が上下しやすい傾向にあり、灯油の価格が高騰すると灯油代にダイレクトに影響してしまいます。
灯油の補充が手間
石油給湯器は、灯油タンクを設置して燃料となる灯油を定期的に補充しなくてはいけません。補充しないと灯油切れを起こし、「エア抜き」という作業が必要になってしまいます。自動的に供給される電気や都市ガスと比べて手間が多く面倒に感じる方も多いでしょう。また灯油タンクを設置するスペースが必要である点をデメリットに感じる人もいます。
石油給湯器のメリット・デメリットを比較しよう
石油給湯器をガス給湯器、電気給湯と比較した時のメリット・デメリットを紹介しました。石油給湯器は主にお湯をたくさん使う家庭や寒冷地に向いていて、反対にあまりお湯を使わない家庭や暖地ではメリットを最大限に実感できない場合もあります。メリット・デメリットを比較して、自分のお家に最適な給湯器を見極めましょう。
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