電気温水器と給湯器の違いは?それぞれのメリット・デメリットも解説
家庭用の給湯システムとして代表的なものは給湯器や電気温水器ですが、この2つにはどのような違いがあるかよくわからないという方も多いのではないでしょうか。また、買い替えを検討している方の中には、給湯器から電気温水器、または電気温水器から給湯器への交換を考えている人もいるかもしれません。
そこでこの記事では、電気温水器と給湯器の違いや、それぞれのメリット・デメリットについてわかりやすく解説していきたいと思います。
この記事を読むための時間:3分
電気温水器と給湯器って何が違うの?
同じような機能を持つ電気温水器と給湯器は、一体何が違うのでしょうか。
電気温水器とは
電気温水器とは、貯水タンクの中に設置した電熱ヒーターの熱を利用して水をお湯に変える給湯システムのこと。ガス給湯器と違って火を使用しないので、安全性が高い方法です。お湯を貯めておくためのタンクが必要なので大きめのスペースが必要なことと、ヒーターの熱だけでお湯を沸かすため電気代が高めという欠点も。
給湯器とは
ガス給湯器は、ガスバーナーの熱でお湯を沸かす給湯システム。給湯器の中に水が通過するパイプが入っていて、そのパイプを熱することで水がお湯に変わる仕組みです。給湯器を稼働させるための燃料は電気ですが、ガスバーナーでお湯を沸かすため光熱費はガス給湯器の方が安く済みます。また、使用する都度お湯を沸かすため、電気温水器のような大きなスペースが不要であるという利点も。
電気温水器と給湯器の違いを詳しく比較
ここからはもう少し詳しく両者の違いをみていきましょう。
導入費用・ランニングコスト
導入費用に関しては、タンクが必要であることや設置費用も含めて電気温水器の方がどうしても高額になります。ランニングコストについては、地域や利用プランによって大きく異なるため一概にどちらが安いとは言えません。電気温水器は、深夜電力を利用することでランニングコストを抑えることが可能です。
耐用年数
耐用年数は、電気温水器が約15年、ガス給湯器が約10年と言われています。ただ、使い方によってはもっと長くも短くもなるので、あくまでも目安と考えましょう。
サイズ
サイズに関しては、タンクがある分どうしても電気温水器の方が大きくなります。どちらもお湯をどのくらい使うかによってサイズが分かれているので、家族構成や使用量に合わせて適切なサイズを選ぶ必要があります。
水圧
水圧に関しては、概ねガス給湯器の方が強いと考えていいでしょう。電気温水器の方が水圧が弱い理由としては、電気温水器はお湯を使うタイミングで貯湯タンクからお湯を引っ張ってくるため、水道管からの水圧を維持することが難しいことが挙げられます。
電気温水器の主なメリット・デメリット
電気温水器の主なメリットは以下3点です。
・火を使用しないので安全性が高い
・すぐにお湯が出る
・非常時などにタンクのお湯を利用できる
電気温水器のデメリットは以下の4点。
・お湯切れがおこる
・大きなスペースが必要
・プランによっては電気代が高額になる
・導入費用が高い
給湯器の主なメリット・デメリット
ガス給湯器の主なメリットは、以下の3点です。
・コンパクトなので設置場所に困らない
・お湯切れする心配がない
・お湯の無駄がない
ガス給湯器のデメリットは以下の3点です。
・不完全燃焼など安全面でのリスクがある
・排気ファンや点火音が発生する
・災害時にお湯が出せない
交換するならそれぞれのメリット・デメリットをよく考えよう
電気温水器とガス給湯器は、どちらも水をお湯に替えてくれる便利な給湯システムであることには変わりありません。ただどちらにもメリット・デメリットが存在するので、より自分の生活スタイルに合ったものを選ぶことが大切です。どちらか迷った時は、ランニングコストも含めどちらがお得かをよく検討してみましょう。
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